エコプロコート代表 伊藤 です。
先週は、少し肌寒かったり、雨が沢山降ったり、不穏な天気が続きましたが、数日前から、通勤に使う川沿いの道に桜が咲き始め、本格的な春の気配を感じるようになりました。
「小春日和?」
この季節になると頭の中でよく流れる歌があります。
♪長かった冬に早く別れを告げて
こんな小春日和はどこか出かけよう・・・♪
Title:All over,Starting over ~その笑顔のために~
高野寛さんという、シンガーソングライターの曲で、私が20歳くらいの時に、ご自身がMCとして出演されていた土曜日深夜のNHK教育テレビのトーク番組の主題歌でした。
・・・・とかなりマニアックなので知ってる方はそう多くはないと思います。(笑)
この歌詞にある「小春日和」について、恥ずかしながら、私は長い間大きな勘違いをしていました。
小春日和(こはるびより):
冬の初め頃の、春めいた暖かく穏やかな気候
上記の通り、言葉の意味からすると「小春日和」は、春の天気ではありませんが、私は勝手に春の気候だと思い込んでいました。
芸術表現に正誤はないので、作者は意図的にこの「小春日和」という言葉を用いたのだと思います。だとするとかなり奥深い歌詞ですね。
歌詞はその先にこう続きます。
♪過ぎ去った月日を置き去りに歩いたら
めぐる季節はまた振り出しに戻るだろう・・・♪
よく間違えられる言葉
「小春日和」を春の気候と勘違いしてしまうように、本来の意味を離れ、誤った解釈で慣用的に使われている言葉が沢山あるようです。
例えば・・・
「雨模様」
◯ 雨が降りそうな天気
✕ 雨が降っている
「琴線に触れる」
◯ 感動する
✕ 怒りに触れる
「浮足立つ」
◯ 不安で落ち着かない様子
✕ 浮かれて落ち着かない様子
「煮詰まる」
◯ 仕上がる寸前の様子
✕ 行き詰って困る様子
「割愛する」
◯ 惜しいものを手放す
✕ 不要なものを省略する
言葉だけでなく、名称についてもありますね。
「ジュース」
◯果汁100%飲料
✕甘い飲み物
「ガラケー」
◯ 日本市場で独自進化をとげた携帯電話
✕ スマホ以外の携帯電話
「宅急便」
◯ ヤマト運輸の登録商標
✕ 宅配サービスの総称
・・・と探せばいくらでも出てきそうです。
冥土の土産
色々調べていたら、あることを思い出しました。
それは、母方の祖母に対して、私が小学生の頃言ったセリフです。
ピザを初めて口にした祖母が感動していた時に
私:「おばあちゃん!これで冥土の土産が出来たね!!」
祖母:「・・・・(苦笑)」
小学生の私は、どうやら「土産話」と「冥土の土産」を勘違いしていた様です。(笑)
※ちなみに冥土とは死後のネガティブな世界観を指すみたいです。
20年程前に亡くなった祖母ですが、こんな形で写真がインターネット上に掲載されるとは思っていなかったことでしょう。(笑笑)
桜から妄想して祖母までたどり着いた、春めく今日この頃です。