皆様は「王様を欲しがったカエル」というイソップ物語を知っていますか?
王様を欲しがったカエル
森の中の小さな沼にカエルが群れで暮らしていました。彼らは、自分たちをまとめてくれるリーダーがいないことが悩みでした。
ある日、神様にお願いしました。「私たちに王様を与えてください。」
神様は、彼らが住んでいる沼に木の板を与えました。
恐る恐るカエルの1匹が水面に顔を出し板の様子を見ましたが、浮かんでいるだけだったのであっという間に板の上はカエルだらけになりました。
けれど、カエルたちにとって、命令したり怒りもせず、ただ浮かんでいる王様が気に入りません。
木の板は、威厳も力強さもなかったからです。
カエルたちはもう一度神様にお願いします。
「私たちはもっと厳しい、そしてとても強い王様が欲しいです。前の王様は全然ダメでした。」
すると神様は彼らの願いに怒り、水蛇をカエルの王様として与えました。
しかし、、、今度の王様である水蛇はあまりにも厳しすぎて、カエルたちは水蛇に1匹残らず食べられてしまいました。
童話から学ぶ
この話は、他人(会社)に依存、または他責にせず、自分の将来は自分自身の手で切り拓いていくことの大切さを教えてくれていると思います。
例えば、昔のドイツ、ヒトラー政権下、ナチスによって組織的に行われたユダヤ人大量殺戮=ホロコースト。
多くの民衆はヒトラーの「ユダヤ人は劣等民族」「ユダヤ人が自分たちの豊かさを奪っている」という言葉を鵜吞みにし、
第二次世界大戦中にユダヤ人六〇〇万人が虐殺されました。
この童話に登場するカエルたちも、かつてのドイツの民衆のように自分たちで群れを良くしていこう!とは考えず、
誰かに頼ったり、上手くいかないことをリーダーのせいにしたり、
自分自身で思考するといったことを行わなかった結果、
蛇に食べられてしまいました。
自分で考える
「一生懸命に勉強して、良い学校へ行き、良い友人と出会い、そこでも皆と学んで、
そしたら良い会社に就職できる。
一流企業に入れれば、そこからはもうバラ色の人生を送れるようになる。」
そう言われ続け、ひたすら豊かになるために、皆と同じように勉強して、同じタイミングで就活をすれば幸せになれると信じ込まされていました。
これを書いている、私星山自身も、子供の頃からそう強迫観念は感じ生きづらさを感じていました。
でも今思えば、それらは全て大きな勘違いでした。
「パートナーが悪い」「親が悪い」「先生が悪い」「上司が嫌」「会社がダメ」「働く人も…」
これからの世界、日本ではいくら条件が整って見える会社に入社できたとしても、
人に依存し群れていたり、
上司に依存し、会社にしがみついているだけでは、
決して明日の保証は約束されないものだと考えさせられています。
(又は、仕事だけにこれは限られないとも思います。)
逆に言えば、人から言われたことだけ実践するのではなく、
例えば、良いと思ったことは相手や会社に思い切って提案をしてみたり、
しっかりと自分で中身を理解し考えることに生きがいを感じることさえできれば、
私たちの将来、人生も発展していくと考えました。