キャリアシート作成の経験
自宅のパソコンの書類を整理していて、16年前に作成した職務履歴書が出てきました。当時お世話になっていた川崎のハローワークにコンサルタントがいて、相談に行くと職務履歴書の作成方法をレクチャーしてくれるサービスがあったんです。ただそんなに宣伝している訳ではなく、たまたまそのサービスがあるのを見つけて相談に行ったんですが、とっても役に立ちましたし、自分の仕事を振り返って整理するという作業は初めてだったので、かなり面白かったですね。
懐かしいですね〜85年の記載にあるレジャー用品ってこれなんですよ。見本で初めて輸入・販売したのは僕たちなんです!
1年で確か100万ドルほど輸入した記憶があります。当時一ドルが¥240ほどでしたから2億4000万円だったわけです。
折りたたみレジャーテーブル カーキ 折りたたみレジャーテーブル (Amazon)
当時の小売価格は¥45,000。それが今Amazonで見たら6000円もしないんですね。びっくりしました。
それでも当時は飛ぶように売れました。またその製品が縁となり、外車のヤナセ商事事業部と関係ができて、これはその後も結構続くきっかけとなりました。
当時の社長がすごかったのは、1年ほどですぐに撤退を決めたことです。市場は模倣品に荒らされるというのが理由だったんですが、全くその通りになり、あっという間に小売価格は暴落してしまいましたから、下手をしたら不良在庫を抱えて〜となっていた可能性がありました。
この時は、展示会などで行き交う人に短時間でポイントを説明し、デモしてみせるという経験をしました。
その後に記載されている現代ジャパン(韓国現代グループの日本法人)では、韓国語の読み書きと英語に「触れ」ました。触れたというのは、この時はテレックスで毎日配信されてくる化学肥料のニュースを読むことが仕事だったのですが、それはそれでいい経験になり、それが役に立つのはもっと後になってからでした。
様々な経験
どんな経験であれ、それは人生の中で連鎖していると思います。
例えば、文書の校正。社内文書やカタログなどの文言のチェックは疎まられるほど得意(笑)なんですが、振り返ってみると
・高校時代、地域活動のボランティアをしていた時、先輩たちが書いたニュースや小論文を校正する作業をかなりこなした
・校正には二つあって、内容の論理矛盾がないかどうかのチェックと誤字脱字のチェックです。誤字脱字のチェックにはコツがあって、文章を読むのではなく、「見る」ことに徹するんです。読むと頭が内容を理解してしまって、誤字脱字を見逃してしまいます。
これはその後ITのコンサルタントをしていた時、契約書などの文言チェックで活かされることにつながりました。
他には文書を整理して箇条書きにまとめるのが得意んですが、これ英語が関係しています。以前、貿易の仕事をしている時、ファクス(まだメールの前の時代)でやり取りをするのですが、英語力がないので長文が書けないわけですね。そうすると自然と箇条書きにまとめて書くようになる訳です。
結論
理由
①
②
みたいな感じです。結果、これが分かりやすい文面になって良かった訳です。
そうそう英語で思い出したのは、UFOキャッチャーの製品を作っていた時、コカ・コーラのライセンスを持っていたので、コカ・コーラブランドのUFOキャッチャー製品を海外で生産し、日本に輸入していました。
ある時、香港のおもちゃショーでカン型のカメラを見つけ、これにコカ・コーラの缶のデザインをそのままプリントした製品を企画、セガで採用され2000万円ほどの注文をもらい生産を始めたのですが、もう完成して輸入する段階でコカ・コーラ本社(あらゆるライセンス製品は米国本社が管理)から販売中止のストップがかかったんです。
コカ・コーラは契約上、いつでも製品の生産・販売を中止する権利を持っているのですが、もうその時はビックリたまげて茫然自失状態。で、英語で抗弁書を書いたのですが、おそらく90%は箇条書きだった記憶があります(笑)。分かりやすかったせいか、ストップ命令は撤回、無事販売することができました。
このような経験は、今の仕事でお客様に資料を提供したり、案内文を作ったりする時に役立っています。できるだけ分かりやすく伝える、という面においてです。社のミーティングの議事録作成でも同じです。
経験の連鎖に気が付かない
「どんな経験であれ、それは人生の中で連鎖していると思います」と書きましたが、つい最近までそのことに自分でも気が付かなかったんです。幸い、今はそれまでの経験がいろいろな形で活かされていることに気がつくことができました。良いことだけではなく、嫌だったことも含めてなんです。
これは実は昔からいろいろなことが連鎖していたはずなんですが、ただそのことが見えなかった自分がいただけと思うようになりました。
無駄な経験なんて、一つも無い。間違いありません。